9月26日 うえまてぃ

お疲れ様です。
遅くなりましたが、土曜日の日誌です。
といっても、今日、27日の日曜日の最終稽古を終えて書いています。

こうやって、稽古日誌を書くのも最後なんですね。。。

土曜日は結論からいうと、稽古場での最後の闘志稽古いや、
通し稽古となりました。

早くから、音響、照明のスタッフの方々、舞台監督の杉山さん、
はじめ、鉄扉隊の方々を前に行われた、小屋入り前の大切な通しでした。

ストレッチ、発声の後、諸注意のあと、19時15分から開始。

前説、はちゃめちゃからのスタート。
ひとつひとつ時間通りに行われました。
One Drop の立位置もしっかり場ミリました。
一つ一つ進む。
始めの'One Drop' は最終的な情景を先に見せている形なのだけれど、
今まで、あまりその気持ちとして入れていなかった。
でも、通し稽古の回数が増えてくると、
あの流れのなかでの、このOne Drop なんだなと
やっと自然に落ちてきた。

一体何度歌ったのだろう。
そして、やっと手のなかに握られたひまわりと同じ、
やっと手の中に感じられる気がした。

そして、アンドロイドの様々な動き。
誰がいなくても不都合
みんなで形作るパズルのような一つ一つ

個人的には、後半はドクターだから、アンドロイドの気持ちになる
大切な空間。

とても一途で純粋で余分なものの無いことを意識する

そして、アリア。ガラスの割れていく音が私にとっては転換の場所
はっとするのだ。そして、崩れていく
崩れた形が人間なのか・・

’ほっほー’の場面も全体通しをしてから気持ちの入れ方が変わった。
きっと皆もそうじゃないかな。

何を出していきたいのか、何を伝えたいのか
そぎ落としの作業とつけたしの作業。

そして、一気に人に迫っていく。
私自身は、人の情けなさや弱さや都合のよさやそんなところが対照的に
出せたらいいなと思っていて、アンドロイドたちの純粋な目や問いかけに
一枚ずつはがされていく気持ちになっていく

43年間ではなかった感情がゼロと1にはある
なんどもハッとさせられるのだ
そして業でうちのめされる・・

命を生むことはできないが、つなげることはできる・・
逆に教えられていること
そして、半分だけの光があれば・・これはこの考えは
とても『人』の考えだなと思う。光が半分ならと考える・・そのあいまいな
でも、どこかこのあいまいではあるが、その計算にはないあいまいな捕らえ方が
人にはできるのだ・・それだからこそ、どんなに打ちのめされても這い上がって
いくのだ 
そして夢を見る・・

長くなってすみません。なんだか、私自身の心の日記になってしまいました。 

毎回稽古のたびに少しずつ変わってきたものがどう本番を迎えるのかすごくドキ
ドキします。
皆できることはとんでもなく遠くにいけるような気がします。
ひとつひとつ積み重ねたことを忘れず、本番につなげたいと強く思いました。

集まって下さったスタッフの方々、見学に駆けつけてくださった、倉持さん、
さやかさん、そして、知春さん、ありがとう。
感謝と気合で家路につきました。皆とミュージカルに参加できて本当に幸せだと
おもいました。本番、頑張りましょう。